■評価 ★★★ (満点5★)
■著者 矢部 大
<戦わずして売り続ける最強営業の法則書評>
今回ご紹介するのは、いわゆるビジネス書です。
タイトルは『4000名の経営トップが採用した戦わずして売り続ける最強営業の法則』。
アラフォー主婦には無用の内容だろうって?
いえいえ、そうでもなかったんです!
この本は夫から借りたものです。夫は仕事柄、こうした営業関係のビジネス書や自己啓発本をよく読んでいます(わが夫ながら仕事熱心で感心感心)。
いつもは私に勧めてくることもなかったのですが、この本だけはちょっと毛色が違っていたんですね。珍しく「面白いから読んでみろ」と貸してくれました。
で、読んでみて納得。イメージしていた「いわゆるビジネス書」とはかなり違っていました。
私のイメージでは「売るための営業」というものは厳密なデータや戦略、もっと言うと「いかに相手に理論で勝ち、商品を売りつけるか」というマニュアルのようなものという印象でした。
けれど、この『戦わずして売り続ける最強営業の法則』が説くのはその反対。まさに戦わずして勝つ方法です。
例えば本書には「9%の営業は「否定語の達人」 」という項目があります。
これ、言われてみれば確かにそうなんですよね。
「この商品は私には必要ないよ」というお客様に「いやいや、それは違います!あなたにはこの商品が必要なんです!」と畳み掛けて論破する。これが売るための営業だと私も思っていました。
でも、これってやられた方はあまりいい気がしません。たとえ正論であったとしても…。
本書が説くのは、「必要ないよ」と言うお客様の心をほぐし、つかむための心得です。
思うに、こうした心理的なテクニックというのは営業さんが何年もかけて現場で培うものなのではないでしょうか。
一般的なビジネス書には書いていない、生きた知恵という感じです。
お客様の喜びや感動、「ありがとう」という言葉を引き出すための知恵。ビジネスマンだけでなく、対人関係すべてに応用が効く内容です。
これを活かせば、家庭円満にもつながるかも?
まずは、我が家のキーマン・義母の心をつかむ営業戦略を立ててみよう、なんて思ったり。
もちろん、営業畑の方や、営業職の夫を支えたい奥様にもオススメの本ですよ。